英単語を憶えるうえで邪魔する?記憶のメカニズム ⇒ 解決策は何かないの?
2019/04/18
英単語を憶えるうえで邪魔する?記憶のメカニズム ⇒ 解決策は何かないの?
皆さんには以下の2つのような経験がありませんか?
前に憶えたことが邪魔をして新しいことが憶えられないとか誤解すること
新しく憶えたことが前に憶えたことを忘れさせたり、そこまでいかなくても混乱すること
(もしかしたら混乱する方が嫌かもしれませんね)
①のようなことを英語で “proactive inhibition [interference]” =順向抑制 [干渉]
②のようなことを英語を “retroactive inhibition [interference]” =逆行抑制 [干渉]
(さりげなくボキャビルです。ちなみにこのことに触れた文章が以前上智大学で出題されたことがありました)
僕にとっての
①の例は、英単語でいえば、”be indifferent to ~”=「〜に無関心だ」という表現です。
前に憶えた”different”(異なって・違っていて)が邪魔してきました。
②の例は “distract”/“distraction”=「気を散らす」/「気を散らすこと」です。
前に憶えた「壊す」/「破壊」のスペルってなんでしたっけ?
答え= “destroy” / “destruction”)
◎解決策
繰り返し、繰り返し、繰り返し書いたり、言ったり、聴いたり、読んだりしても忘れちゃう!とお悩みのあなたに
解決方法の一つを紹介したいと思います。
その解決策とは接頭辞、接尾辞、語幹(語根ともいいます)を有効活用するというものです。
まずから確認していきましょう。
“distract”の “dis”は『分離→分散→否定』を表す接頭辞で、『向こうに引っ張って、バラバラにする』イメージです 。
“tract”は『引っ張る、引き寄せる』という語幹です(attract~:~を惹きつける。魅了するにも含まれていますね。)
したがって、
“distract”は『気持ちを向こうに引っ張る→気をそらす、気を散らす』という意味になります。
“distraction” は “distract”+ “ion”で成り立っていて、 “ion”は『名詞』を表す接尾辞です。
したがって、『気をそらす・散らすこと(行為)』ですね。
一方、
☆ “destroy”は “de”が『下に・へ=down』を表す接頭辞で、 “stroy”は”structure”が変化したもので『建物・建てる(構造物)』を表す語幹です。
したがって “destroy”は『建物を下に引っ張って、取り壊す』と言う意味になりますね。
☆ “destruction”は “destruct(ure)⇒ distroy(壊す)” + “ion (名詞)” で『壊すこと=破壊になりますね』
(ちなみに現在 “destruct”という動詞/名詞は “destroy” に似ていますが『ミサイル・ロケットなどを自動的に破壊する』とか『自爆する』という狭い意味で使います)
接頭辞・語幹・接尾辞の知識・理解があれば
distract・distraction とdestroy・destructionは似て非なるものだとわかりますね。(実は発音の違いもあるのですがそれは別の機会にします)
僕はこうした積み重ねにより英単語を忘れることも少なくなりましたし、忘れてもなんとかなる!と思えるようになりました。一般に行われる無理やり憶える=丸暗記なんていりませんよね。
次回はについて書きます。
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